親の認知症予防

親の認知症対策~トイレ環境~

親のトイレ環境を整える

今回は、親が自立した生活を少しでも長くしていくための対策です。

私の親は現在80代の独居生活をしています。元気では居てくれているのですが、年を重ねるごとに気になることの1つに掃除ができなくなっている?!が深刻課題のとして浮上してきました。

キレイ好きだったにも関わらず、特にトイレの掃除ができなくなっている。もともとキレイ好きで無ければ気にしなかったかもしれませんが、便器の中は黄ばみが付着した状態が続くのを見て、見て見ぬふりをしてしまってました。しかし一念発起、ここで食い止めなければ加速するのは明らか。キレイ好きは過去のこと、割り切って今の親の状態を受け止めるのも大事なことです。

放置するとどうなる?

・便器の中の汚れはひどくなり、公衆トイレなみの臭いが発生する
・トイレ内もホコリやトイレットペーパーの残骸などが散らばり始める
・手洗い水道は水垢が付着していく
ばい菌の温床と化す

そこでトイレの環境を見直すことにしました。掃除をしない理由を本人は「忙しくて」と言っていますが、おそらく「めんどうくさい」が本音です。

「汚い」と言われることも嫌でしょうし、「掃除して」と言われることもうるさいと感じることでしょう。そういう場合は行動と説明あるのみです。

トイレ掃除がめんどうくさくない環境を整える

①トイレ洗浄の洗剤を減らす
手洗いのところにはブルーレット、便器の中を洗う用にはハイポールを始め、何種類もの洗剤が常駐。使っているならまだしも、とりあえず1種類もしくは最小限に絞る。ちなみに私は洗剤は100均のトイレ用洗剤を買い、様子を見ることにしました。高齢者あるあるですが、同じような物を重ねて買うことは不経済です。

②トイレの掃除用具を使いやすいものに変える
トイレブラシとトイレブラシを入れるケースは、市販の物だと、どれも見た目キレイな感じだけど、取り出しにくいし、片付けにくい。そこで、ブラシは好みで使いやすそうな物を選んで、ケースは、それに合わせて100均のプラスチック製の広めの筒っぽい入れ物を買いました。広めの挿し口なので、狙わず簡単に挿したり抜いたりできます。

③ペーパータオルで全て使い捨て
便座や手洗い回り、床を拭くのは全てペーパータオルに洗剤をスプレーして拭いては捨てていきます。気を付けないといけないのは、ペーパータオルを便器の中に捨てて流さないことです。詰まってしまうので、そういう可能性が出て来た場合はトイレットペーパーで良いでしょう。ちなみに、掃除用手袋として100均の薄い100枚入りの使い捨て手袋も使用。終わった後に手をきちんと洗うこと前提での素手でももちろんOKです。

ポイント

①いかに同じ物で代用するか
②いかに見た目にわかりやすくするか
③まずはリセットするために、一度キレイに掃除してから親に説明して引き継ぐ

課題

しばらくは、これで良い感じでトイレのキレイを保てていましたが、そこから更に月日が経ち、トイレの清潔が怪しくなってきた様子。高齢になると加速して落ちていくものに抗うことは至難の業。次なる手をくだす準備段階です。

次なる手とは・・・

これまでは、作業を明確簡単にすることで、めんどくさいから、こまめに掃除しても苦じゃないようにしてきました。そこを更に簡略化していきます。

洗剤を変える

市販ではブラシを使ってゴシゴシしなくても泡スプレーや便器内に洗剤を付着させるだけで洗浄できるものが出ています。100均の洗剤より高いですが、めんどくささと引き換えなら納得でしょう。

はじめからゴシゴシしなくても良いタイプのトイレ洗剤を使えばいいのでは?と思いたくなりますが、人間「ラク」を覚えると、そこから更にラクな方向にしか進みにくいもの。めんどくさがりなら尚更です。

掃除は特に床面だと手を伸ばしたり、腰をかがませないとできなかったり、体勢的に厳しくなっていくので、遅かれ早かれ掃除がしにくくなっていきます。なるべく全身運動の一環として少しでも体を動かすことをする方が本人のためです。掃除を放棄してしまうと本末転倒ですが、できる限りは自分の力を使う掃除方法を優先して取り入れていきたいものです。

まとめ

トイレ掃除をめんどくさがる親を放置するとトイレは公園のトイレ化する

①洗剤は最小限にすることで、経済的で見やすく使いやすくなる!

②めんどくさい原因となる、掃除のしにくさを改善するために掃除用具を見直す。狭いトイレでは動作がしやすいことは大事。

③とってもめんどくさい状態になったら、ゴシゴシ不要の洗剤に変える!

④一度キレイに掃除してから親に説明して掃除を引き継ぎ、その後も放置せずに、たまに掃除に入ることで持続可能な独居ライフが保てる。