今回は、独居の親に配達される郵便物の処理について、私が行っている対策をご紹介します。
高齢になり、どんどん面倒くさがりになり、考えることを放棄している親は、どこにでも居るかと思います。加齢にともない面倒くさいと思うのは自然現象と放置していませんか?
独居の場合は、片付けが苦手になり物が増えていく、掃除ができずにゴミ屋敷化していくなどは想定できますが、本人に届く大事な郵便物は要注意です。どこかへしまい込んで紛失してしまうと、必要な情報が得られないどころか、申請期日があるものなどは期日が過ぎてしまって給付金などが受け取れないといったことにもなりかねません。
郵便物をまとめて置くようにする
届いた郵便物は、内容を確認するまでは、決まった場所に保管しておくようにします。高齢者には保険のセールスなど不要な封書も多く届くこともあるかと思いますが、まずは同じ決まった場所にまとめて置くようにしておきます。これは、不要なものに紛れて大事な書類まで捨てないためです。
良かれと思ってする行為は「あだ」となる
いつの頃からか、私がたまに帰った時を見計らって、「ちょっとこれ来ててんけど」と郵便物の束を見せてくるようになった親。はじめは、さっと目を通して大事なものと不要なものを私が振り分けていたのですが、行く度にそれは繰り返され、もはや本人が確認する意思がみられない。面倒くさいを助長してしまっていたのです。
まずは本人が自分で内容を確認することが大事
郵便物の内容をろくに見もせず私に丸投げしていた親に「まず中身を開けて、どんな内容か自分で見て!」と言うも、本人は既に嫌そう。見ても「わからん」というスタンス。理解を放棄するクセがどんどん強くなっている様子。
とりあえず書類のタイトルを声に出して読むように促す。これは今の親の状態を知ることができる他にも、認知症予防もできる一石二鳥の効果!
字が読めるか
タイトルで内容をイメージできるか
ひっかからずに読めるか
声は出てるか
わからないなりに内容がざっくりわかるか
既に面倒くさいモードの親は、全部読ませるとすぐに嫌気がさすので、当てもんクイズのように、内容当てクイズ的に進めることに。
今、届いた郵便物は、自分で内容を確認してから保管の場所へ戻すことを徹底してもらっています。ざっくりでも確認していないと私がキレる元になると理解している感じ。
私(子)が最終確認する
足を運べなくても、電話で親が郵便物で困っていないか確認しておきましょう。確認してほしいとされる郵便物があれば、早めに見に行きましょう。保管された郵便物は、内容がわからないものは、再度自分で確認してもらい、「保険かなぁ、捨てるやつ?」など、必要か不要かの判断までできていたら御の字としています。
今では、丸投げから脱して、不十分ながらも自分で確認するところに戻すことができました。何にしても、私が来た時に見てもらえることで、親はかなり安心しているようです。
余談
これは私に郵便物を見せるようになる前から、親が自分でしていたことですが、郵便物が届いた日付けを郵便物に書いています。何かの時には役立つ習慣ですし、そもそも、認知症になると見当識障害で日にちがわからなくなることも起こるので、現役を退き、高齢になっても日にち感覚は常に持っておける習慣はあるとよいでしょう。