認知症かいごブログ

高齢者の靴下選び

靴下は、ほんの小さな衣類の1つです。されど、靴下1つで高齢者の日常生活に大きな影響を与えます。

どんな靴下が問題があって、どんな靴下が推奨されるのでしょう。日々デイサービスで認知症高齢者に関わってる視点から靴下選びを考えてみました。

NG靴下3選

NG①きつすぎる靴下

きつい靴下を履いている高齢者は意外に多いです。主に男性。履く時も脱ぐ時もものすごい力が要ります。

靴下のところで足の形が変わってしまっているほどの人は何人もいます。ふくらはぎの下から急に靴下の締め付けで細くなっています。

医者から着圧ソックスを履くよう言われたなら治療の一環ですが、そもそも着圧ソックスは適切な圧で作られているため、単にきつい靴下と全く別物です。

何もないのに締め付けたままでは血流が悪くなり、足先が冷えたり、しびれを感じることもあります。また、靴下部分だけ締め付けるため上下にむくみがたまりやすくなり、むくみの悪化を引き起こしやすくなります。

他にも、かゆみやかぶれ、巻き爪や足の変形の悪化、足の感覚が鈍くなることで転倒リスクに繋がることもあります。

NG②柄つき靴下

絵柄が入った靴下はNGです。一般的に3足〇円などで売っているため買っている人も多いです。NGの理由は、内側で爪がひっかかりやすいためです。

高齢者の爪はもろく、ガタガタになっていたり、ひっかけてしまうと爪が裂けたりしかねないため、はずす時には急に引っ張らずに慎重にはずす必要があります。

実際に「なんかひっかかってる」と言う人のほぼ全員が靴下の絵柄の裏側にある渡しの糸にひっかかっています。

NG③左右がある靴下

高齢者、認知症高齢者は、左右にロゴなどマークがあっても、それをきちんと見て、正しく履ける人は少ないです。見た目を気にしない人もいるかもしれませんが、左右のあるものは、やはりきちんと履かせてあげてほしいです。

左右を確認する人がいないのであれば、本人が左右のどちらを手にし、どちらから履いても問題ない靴下を選ぶ方がよいでしょう。

推奨靴下3選

推奨①履き口ゆったりの靴下

昔は無かったですが、今はどこでも売られている履き口ゆったり靴下は一番おススメです。履き口がゆったりしていると、本人も履きやすく、本人が自力で履けなくなった時も、介助者が履かせやすいという利点があります。

推奨②左右同じ無地またはライン程度の柄

左右同じである方が迷わず履けます。裏にひっかかる糸の渡しが出ていなければ柄もOKです。足の甲とかかとの位置がズレてしまう、逆になってしまう人には確認や声かけが必要です。

推奨③滑り止め付き靴下

靴下の足裏に滑り止め加工がしてある靴下があります。すべる転倒リスクを未然に防げる可能性を高めます。踏ん張る力もサポートするでしょう。女性用では滑り止めのゴムの部分が花柄になっている可愛い靴下もあります。

すり足で歩く人の場合は、返ってすべらずに体制が前方向に、つんのめる場合があるので、歩き方に特徴がある人は注意です。

NGと推奨の両面を持つ靴下

5本指ソックス

NG面・・・言わずと知れた面倒くささNo.1

本人が履き慣れていて自分で履いてくれているうちはいいですが、自分で履けなくなった時に普通の靴下に切り替えが、認知症高齢者には難しい可能性があります。

家族や介護者が履かせる場合、時間と労力がかかり負担に感じる人は、できるだけ柔らかく伸縮性に優れた素材の5本指ソックスを選びましょう。同じ5本指ソックスでも素材やメーカーによって履きやすさの違いが大きいです。

推奨面・・・水虫対策にNo.1 転倒リスクに貢献!

高齢者や認知症高齢者は、充分に足を洗えなかったり、拭けていなかったり、蒸れた状態で居てたり、足の指が形的に通気性が悪いなど、いろいろな原因で水虫になりやすいです。

水虫対策として、既に水虫の人にも、5本指ソックスは指同士が離されるので蒸れにくく、おススメです。

また、5本の足指が離れていることにより、靴を履いていても、靴下のままでも、1本1本の足指は踏ん張る力が発揮でき、転倒しそうになった時に踏ん張ることがしやすくなります。

面倒くさいことを除けば5本指ソックスは優秀です。

認知症高齢者の靴下選び

認知症高齢者は家族が衣類を買わないと、自分で選んで買えない状態になっていきます。自分では靴下も衣類そのものを買い足す意識を持っていないです。既にある物を擦り切れても使い続けている人がとても多いです。

家族は親の衣類に関して、特に下着など買い足すことに意識が向きにくいのかもしれません。なるべく自分でできるうちは自分で更衣をしてもらうためにも、脱ぎ着しやすい衣類、脱ぎ履きしやすい靴下など買い替えていくことをおススメします。